金利の上昇とともに円高になるというのが私の見方だが、現在の水準が維持される、あるいは円安が進むと予測する専門家もいる。ここでは、各機関の2025年末時点の為替予測をまとめた。
2025年末の為替予測 ドル円
ドル円 為替レート | 予測者 | 公表日 | 予測理由 | リンク |
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159円 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 龍氏 | 2025年2月13日 | 米国企業の業績改善に伴う円売り・ドル買いが継続 | リンク |
145円 | 浜銀総研 北田氏 | 2025年1月30日 | 日米の金利差縮小により、緩やかに円高・ドル安が進行 | リンク |
150円 | 日本総研 吉田剛士氏 | 2025年1月16日 | 日銀の追加利上げとFRBの利下げにより、日米金利差が縮小し円高へ | リンク |
150〜155円 | 外為どっとコム総研 中村氏 | 2024年12月26日 | 日米金利差縮小によるドル高圧力の低下が見込まれるが、円高要因は乏しく、年後半は横ばい推移 | リンク |
各予測を見ても分かるように、為替の見通しは専門家の間でも分かれている。米国の金融政策や日本の追加利上げのタイミングが今後の動向を左右するだろう。私自身は、過去のデータを見て140円前後かなと予測している。
また、新NISA制度を通じた海外投資の増加やデジタルサービスの海外支払いによる「デジタル赤字」の拡大が、円売り圧力として働く可能性がある。したがって、短期的な円高局面はあり得るものの、長期的に円高が続くとは限らないという説明は、納得感がある。
為替の予測は、シーズン前に発表されるプロ野球の順位予想と同じでほとんど当たらない。しかし、それがいいんだと思う。
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