市場の動き 2026/2/2 – 2/12 のまとめ

投資

■ 日本株指数(日経平均)

◆ 2/2 52,655.18(-1.25%)

【需給】
朝方は円安を背景に輸出株が急騰。しかし高値圏では明確に“売り待ち勢”が存在していた。
これは「指数が歴史的高値圏にあり、ポジションが積み上がっている」ことの裏返し。
上昇トレンド中でも、参加者の平均取得単価が低いほど利確圧力は強くなる。

→ 強い相場特有の“ボラ拡大型調整”。トレンド否定ではない。


◆ 2/3 54,720.66(+3.92%)

【リスク選好回帰】
全面高で全業種上昇。これは単なる円安効果ではなく、
「前日の下落がトレンド転換ではない」と市場が再認識した動き。

特に強い相場では、“押し目を待っていた資金”が一斉に入る。
この日はまさにそれ。

→ トレンドフォロー資金がまだ支配的。

◆ 2/4 54,293.36(-0.78%)

【テーマ依存の揺れ】
半導体株が崩れたことで指数が下落。
今の日本市場は“指数=半導体”の構造に近い。

つまり指数の値動きは「日本経済」ではなく
「グローバルAI資本循環」に依存している。

→ 市場のドライバーが産業構造ではなくテーマ資金。

◆ 2/5 53,818.04(-0.88%)

【AI過熱冷却】
AI銘柄への過度な集中が一時的に緩和。
ここで重要なのは“売られた銘柄の中身”。

業績悪化ではなく、バリュエーション調整。
つまりファンダではなくポジション整理。

→ 強い上昇相場の途中で必ず起きる正常化。

◆ 2/9(週次)+1.75%

【政治プレミアム】
与党勝利=財政拡張期待=株高という連想。
日本株は構造的に「政策連動市場」。

実体経済の改善よりも、
財政拡張=名目GDP拡大期待=株高という図式。

→ 日本市場は“金融・財政レバレッジ市場”。

◆ 2/10 57,650.54(+2.28%)

【センチメント主導の加速】
史上最高値更新はテクニカル的に
“売り方の買い戻し”を誘発する。

この日の上昇は新規資金というより
ショートカバーの加速が大きい。

→ 強気相場終盤に見られる加速型上昇の初期症状。

◆ 2/12 57,639.84(-0.02%)

【高値滞留】
高値圏でも崩れないのは資金が抜けていない証拠。
急落せず横ばい=強い相場。

ただしエネルギーは徐々に蓄積。

→ 次の材料待ちフェーズ。


■ 米国株指数(S&P500)

◆ 2/2 +0.54%

【景気再評価】
製造業改善は“ハードランディング回避”のサイン。
市場は利下げよりも“景気持続”を評価。

→ ソフトランディングシナリオ再点火。

◆ 2/3 -0.84%

【AI集中リスク顕在化】
S&Pの上昇の大半は数銘柄依存。
AI銘柄が売られると指数が崩れる。

→ 市場の厚みがない状態。

◆ 2/5 -1.23%

【金利観測の揺れ】
利下げ時期を巡る期待修正。
金利が少し上がるだけで高PER株が崩れる構造。

→ 米株は“金利の影”からまだ自由ではない。

◆ 2/12 -1.57%

【テーマ相場の副作用】
AI銘柄の調整が指数を押し下げる。
今の米株は“テーマ集中型市場”。

→ 構造的ボラティリティ上昇。


■ 個別株(深掘り)

◆ 2/2

三洋貿易

【資源ナショナリズム】
レアアースは経済テーマではなく“地政学テーマ”。
市場は「日本の資源自立」という物語に反応。

業績貢献は不透明でも、
“戦略物資”というワードは資金を呼ぶ。

住友金属鉱山

【金急落の意味】
金が売られる=実質金利上昇観測。
つまり「金融引き締め長期化」の連想。

資源株はコモディティ価格×ドル指数×実質金利の三重影響を受ける。

◆ 2/3

キオクシア

【半導体循環の再評価】
指数採用観測は“パッシブ資金流入期待”。
実需よりも需給思惑が主導。

AIメモリ需要は構造テーマ。
短期と長期が重なった典型例。

デンソー

【自動車産業の限界】
EV転換+関税+原材料高。
自動車部品はマージンが薄い。

“売上成長よりコスト構造が重い業界”は市場が厳しく見る。


◆ 2/4

TIS

【ITセクター選別】
受注減は“先行指標”。
市場は将来減速を織り込む。

IT業界でも“生成AIに乗れる企業”と“従来型SI”で評価が分かれる。


◆ 2/5

パナソニックHD

【構造改革評価】
減益でも上昇するのは
“膿出し完了=将来回復期待”の典型。

市場は現在利益より
将来ROE改善を重視。


◆ 2/9

古河電工

【データセンター資本循環】
今の設備投資は
AI→データセンター→電力・通信インフラへ波及。

半導体だけでなく、
周辺インフラ銘柄が強いのは構造的。


川崎重工

【株主還元革命】
増配+分割は
“株価を意識している企業”のサイン。

日本株は今、
ROE改革と還元競争の時代。


◆ 2/12

JX金属

【銅価格の本質】
銅は景気循環+電化社会の象徴。
AIデータセンターは電力需要を増やす。

銅高は“電化×AI”の裏テーマ。


シャープ

【構造改革の信用問題】
売却不成立は“計画不確実性”。
市場は黒字転換よりも
将来の不透明さを嫌う。


総括(全体像)

  • 日本株は【政策+円安+半導体依存】の三位一体相場
  • 米国株は【AI集中+金利敏感】構造
  • 個別株は【上方修正×株主還元】が圧倒的に強い

今の相場のキーワードは

「AI資本循環」と「株主還元競争」

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