市場の動き
日本株(主に日経平均・TOPIXの温度感)
- 週前半(12/15〜12/18あたり)は、米国ハイテク株安やAI・半導体の調整を受けて日本株も重く、日経平均は下押し。
- 12/15:日経平均 -1.31%(AI関連が売られ、特に大型の影響が強い)
- 12/16:日経平均 -1.56%(雇用統計などを前に警戒、主力株中心に調整)
- 12/18:日経平均 -1.03%(米株安+日銀会合警戒で主力株の上値が重い)
- 一方で、同じ局面でもTOPIXは相対的に底堅い場面があり、「指数の中でも“中身(セクター)で強弱が分かれた」週。
- 12/15は「日経平均は大幅反落だがTOPIXは続伸・最高値更新」という記述が象徴的で、ハイテク(特に指数寄与の大きい銘柄)に偏った売りが出たニュアンス。
- 週後半にかけては買い戻しが入り、下落一辺倒にはならず、結果として 週間では日経平均は下落(-2.61%)、ただし下げ幅は縮めた。
- 12/22の週まとめ:日経平均 49,507.21(前週比 -2.61%)
米国株(S&P500中心)
- 週前半は調整(ハイテク中心に利益確定や警戒感)→ 週後半に持ち直し(押し目買い)という流れ。
- 12/15:S&P500 -0.16%
- 12/16:S&P500 -0.24%
- 12/17:S&P500 -1.16%(AI関連の下落が重荷という記述)
- 12/18:S&P500 +0.79%(インフレ指標が予想下振れ→金利低下期待→反発)
- 12/22の週まとめでは、S&P500は 6,834.50(前週比 +0.10%)で、“調整はあったが週間では微プラスまで戻した”という形。
為替・金融イベントの空気
- ドル円は、文面上は 154〜155円台で日銀・FRBなど政策イベントを前に方向感が出にくい。
- 日本側は「日銀(利上げ/会合関連)」が意識され、米国側は「雇用・インフレ指標前の様子見」が繰り返し出てきます。
- 今週(12/23〜)の注目:
- 12/23(火) 米国 実質GDP(速報)
- 12/24(水) 日銀 議事要旨
- 12/26(金) 日本 完全失業率
→ 金利・景気指標待ちで、株は材料に振れやすい地合い。
2) 個別株
12/15
- HIS(9603) 上昇:営業利益見通しが市場予想を上回り、増配見通しも好感。訪日・団体旅行やホテル事業が押し上げ。
- coly(4175) ストップ高:取引先が「ウォルト・ディズニー・ジャパン」と判明+赤字縮小が好感。
- キオクシア(285A) 下落:米サンディスク急落の影響を受けて連れ安(関係が深い)。
- Gartner(IT) 上昇:EPSが市場予想を上回ったことなどで評価。
12/16
- パーク24(4666) 急伸:営業利益見通しが予想を上回り、配当も増配。駐車場売上も好調。
- グッドコムアセット(3475) 大幅高:純利益見通しの大幅増+配当見通しが材料。
- Hamee(3134) 大幅安:利益予想の下方修正が嫌気(iPhone関連販売が想定下回り等)。
- Oracle(ORCL) 小反発:クラウド売上の高成長継続・EPS予想超えが支え。
12/17
- マクセル(6810) 上昇:コイン形全固体電池の開発発表(容量増で用途拡大期待)。
- ERI HD(6083) ストップ高:利益の上方修正+増配が強い材料。
- ニッスイ(1332) 下落:チリのサーモン養殖企業買収で財務懸念が意識。
- Hilton(HLT) 上昇:格上げ・目標株価引き上げが材料。
12/18
- 石油資源開発(1662) 上昇:米国のタイトオイル・ガス資産買収(約13億ドル)+WTI反発が追い風。
- 川崎重工(7012) 下落:潜水艦用エンジン燃費データ改ざん報道→指名停止方向の材料。
- アサヒGHD(2502) 下落:ディアジオから東アフリカ酒類事業を大型買収(約4,654億円)→財務悪化懸念。
- Micron(MU) 大幅高:好決算・強気見通し、AIデータセンター向け需要+供給逼迫が追い風。

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