米国市場の動き
- 株価動向
S&P500やナスダックは7月CPIが予想を下回ったことで利下げ期待が高まり、週前半は史上最高値を更新。
しかし週後半はパウエル議長のジャクソンホール講演を控えた様子見姿勢や、ハイテク株の利益確定売りが広がり、S&P500は5日続落する展開となった。
投資家の資金はエネルギーやヘルスケアなどディフェンシブセクターにシフトする動きが見られた。 - 為替動向
CPI発表直後はドル売り・円買いで147円台後半へ下押しされたが、その後は米長期金利の動きに連動して147円台前後で推移。大きな方向感は出ず、全体として限定的な値動きにとどまった。
日本市場の動き
- 株価動向
日経平均は週初にかけて史上最高値を更新。円安や輸出関連株・好決算銘柄が追い風となり堅調に推移。
ただし、過熱感や米ハイテク株安の影響から8/20以降は反落基調となり、22日まで3日続落。週末には短期的な調整色が強まった。 - 為替・金利動向
ドル/円は147円台後半まで上昇する場面があったが、日経平均の下落局面では円買いが強まり147円前後へ戻した。
また日本国債金利は上昇し、2008年以来の高水準に到達。日銀の追加利上げ観測や財政懸念が意識された。
全体総括
- 前半(8/18〜19):米利下げ観測と円安を背景に、日経平均は史上最高値を更新。S&P500も最高値圏で推移。
- 中盤〜後半(8/20〜22):米国でハイテク株の調整が進み、日本市場にも波及。日経平均は急落局面を見せ、3日続落。
- 注目イベント:今後はジャクソンホール会議でのパウエル議長講演が焦点となり、市場は様子見姿勢を強めている。
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