都知事選が例年になく盛り上がっている。非常に興味深い選挙になりそうだ。
まず、お笑い候補者が多数出馬している。これは、NHK党をはじめ、特に政治に興味がないが目立ちたい人たちの出馬である。都知事選の結果に大きな影響を与えるとは思えないが、彼らの行動には興味がある。彼らが出馬することで、単純にお金や名声を得ることができるのかが気になる。個人的には、有名になったところでいいことはない気がするので、出馬によりどのくらい収入が増えるのかが気になるところ。
都知事選の本命はやはり小池百合子氏だろう。
2期を無難にこなした実績が支持されると思われる。彼女の公約の多くは達成されていないが、大きな混乱もなく政治を安定させた。政治家にありがちなスキャンダルもほとんどなく、あるとすれば学歴詐称ぐらいだが、都民がそれをどう受け止めるかが問題だ。個人的には、政治家としての経歴に比べれば、若い頃の学歴なんてどうでもいい気がする。ただし、学歴すら詐称する人の政治を、多くの都民は信じられるのかという問題は残る。
一方で、注目すべき候補者として石丸伸二氏がいる。彼は安芸高田市の元市長で、YouTubeを通じて市議会をエンターテイメント化した人物だ。彼の言動は正しいと思うし、行動力もある。彼の姿勢は痛快で、半沢直樹のような存在感がある。だが、マスコミや議員との対立姿勢が目立つ。
しかし、現実とドラマは違う。安芸高田市での彼の実績はほとんどなく、給食の無料化くらいしか達成できなかった。議会との対話や妥協がなく、やりたいことが通らなかった時の対応はやや問題だと思われる。東京でも同じようなことが起こる可能性があり、議会との議論が空回りしてしまう危険性がある。そのため、多くの都民は小池氏に投票し、安全な議会運営を望むのではないかと思う。
もう一人注目したいのは安野たかひろ氏だ。彼はITのプロで、その才能は台湾のオードリー・タンを彷彿とさせる。ITに強い人が政治に関わることは良いことだが、首長としての役割は難しい。民主主義の中では様々な意見を調整しなければならず、それは大変な仕事だ。安野氏のような人にはITの専門家として政治に関わってほしいと考える。
私の都知事選の予想は以下の通りだ。
本命:小池百合子氏(71歳、現都知事)
次点:石丸伸二氏(41歳、広島県安芸高田市の元市長)
大穴:安野たかひろ氏(AIエンジニア、起業家、作家)
その他の候補者もいるが、多くの都民にとっては重要ではないだろう。ただし、多くの都民を都知事選に注目させたことは功績として残るかも。
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