TOEICをレビュー

英語

TOEICの受験時間は約2時間で合計200問で構成されている。毎月1回程度実施される。

3年前に受験し、今までの最高点である800点を取得した。しかし、もう少し頑張ってみたいと思い、次の目標は900点にした。

ただし、TOEICはかなり特殊なテストのため、高得点を取るには試験形式に慣れることが不可欠だと思う。そのため、改めてTOEICを詳細にレビューしてみた。

各国の平均スコア

ヨーロッパの国々は全体的にスコアが高い傾向がある。

国名平均スコア
ドイツ823点
レバノン804点
イタリア773点
ベルギー771点
フィリピン749点
スペイン749点
コスタリカ729点
モロッコ717点
チュニジア717点
フランス702点

一方、日本の平均スコアは561点で、全体の中間程度に位置している。

ただし、日本の人のほうが英語の苦手な人から上手な人まで幅広い人が受けていることに注意。また、TOEICは日本と韓国で人気であり、ほぼ海外の人は受けない。

スコア分布

第300回(2022年8月21日午前)TOEIC L&R公開テストのスコア分布を以下に示す。これを見ると、900点以上を取るには、受験者の上位5%に入る必要がある。

スコア区間受験者数割合 (%)
895~9901,3915.2
845~8941,5135.7
795~8441,9657.3
745~7942,2828.5
695~7442,5179.4
645~6942,76110.3
595~6442,81510.5
545~5942,68110.0
495~5442,4689.2
445~4942,1097.9
395~4441,6376.1
345~3941,1834.4
295~3447792.9
245~2943921.5
195~2442190.8
145~194340.1
95~144100.04
45~9410.004
10~4450.02

スコア区間別のリスニング・リーディング分布

もう少し詳細に見ていく。第285回(2021年12月19日午後)のTOEIC L&R公開テストでは、

  • 平均スコア: リスニング 334.6点、リーディングが273.1点、合計607.7点。
  • 標準偏差 : リスニング84.0、リーディング93.2、合計169.2
スコア区間リスニング人数(%)リーディング人数(%)
470~4951,894(5.5%)408(1.2%)
445~4691,795(5.2%)652(1.9%)
420~4442,495(7.3%)890(2.6%)
395~4192,938(8.5%)1,909(5.6%)
370~3943,249(9.4%)2,827(8.2%)
345~3693,780(11.0%)2,202(6.4%)
320~3444,132(12.0%)2,461(7.2%)
295~3193,526(10.3%)3,436(10.0%)
270~2942,765(8.0%)2,812(8.2%)
245~2692,403(7.0%)3,500(10.2%)
220~2442,471(7.2%)2,675(7.8%)
195~2191,189(3.5%)3,266(9.5%)
170~194854(2.5%)2,233(6.5%)
145~169490(1.4%)2,133(6.2%)
120~144238(0.7%)1,724(5.0%)
95~119120(0.3%)854(2.5%)
70~9431(0.1%)332(1.0%)
45~691(0.0%)40(0.1%)
5~4411(0.0%)28(0.1%)

TOEICのリスニングとリーディングは、それぞれ異なるスキルを求められるため、スコアの傾向も違いが出る。特にリスニングは日常会話やビジネスの場面を模した問題が多く、スピードや発音の癖に慣れる必要がある。リーディングは時間管理が重要であり、素早く正確に解答するスキルが求められる。

TOEICの攻略には、形式に慣れ、時間配分を考えながら効率的に学習することが重要。900点以上を目指すなら、各パートの特徴を理解し、弱点を徹底的に補強する必要がある。

TOEICの詳細レビュー

TOEICはリスニングとリーディングの2つのセクションに分かれる。それぞれの内容について簡単にまとめた。

リスニングセクション(約45分間・100問)

会話やナレーションを聞き、設問に解答する。音声は一度しか流れないため、集中力が求められる。

Part 内容問題数
Part 1写真描写問題。1枚の写真について4つの短い説明文が放送される。最も的確なものを選ぶ。6問
Part 2応答問題。1つの質問または文章と、それに対する3つの答えが放送される。最も適切なものを選ぶ。25問
Part 3会話問題。2人または3人の会話が放送され、それに関する設問が出題される。39問
Part 4説明文問題。アナウンスやナレーションのようなミニトークが放送され、それに関する設問が出題される。30問

スピーカーから流れる音は、普段イヤホンで聞く音質とは異なることがある。そのため、試験環境に近い形で練習するのが望ましい。リスニングはスピードが速く、単語同士のリエゾン(音のつながり)も多いため、意識的に対応する必要がある。聞こえなかった箇所や理解できなかった文章は、しっかり復習してパターンを掴むことが重要。

各Partのポイント

  • Part 1: 写真が何を示しているのかを正確に理解する。思い込みを捨て、英文が写真の内容に合っているか判断する。
  • Part 2: 解答の選択肢は3つあるが、明らかに不適切なものも多い。しかし、よく聞こえなかった場合に、自分の解釈で誤答するケースがあるため注意。
  • Part 3: 会話の流れを把握し、登場人物の関係性や会話の目的を意識する。背景知識がある話題なら推測しやすいが、経験のない話題では難易度が上がる。
  • Part 4: コマーシャルやアナウンスが多い印象。キーワードを素早くキャッチし、聞き取れなかった部分に固執しないことが大事。

リーディングセクション(75分間・100問)

印刷された問題を読み、設問に解答する。時間配分が鍵となる。

Part 内容 問題数
Part 5短文穴埋め問題。1つの文の空欄を埋める適切な単語を選ぶ。30問
Part 6長文穴埋め問題。短いパッセージの中の空欄を埋める適切な語句や文を選ぶ。16問
Part 7読解問題。1つまたは複数の文書を読み、設問に解答する。54問
(シングル29問、
複数25問)

リーディングは時間との勝負。Part 5・Part 6をできるだけ早く終わらせ、Part 7に時間を残すのが重要。目安として、

  • Part 5: 1問20秒で解き、約10分で完了。
  • Part 6: 1問30秒程度で、約10分で終える。
  • Part 7: 55分ほど確保し、1問あたり1分を目安に解答する。

各Partのポイント

  • Part 5: 文章の構造を素早く把握し、正解の選択肢を直感的に選ぶ。迷った問題は後回しにし、深く考えすぎない。
  • Part 6: 文脈を考えながら適切な語句を選ぶ。文法問題も含まれるため、基本的なルールは押さえておく。
  • Part 7: 文章量が多く、時間配分が難しい。特に長文問題では、設問を先に読んでから文章に取りかかると効率的。必要に応じて、キーワードを探しながら読む。

リーディングは時間内に解き切ることが重要。解答ペースを意識し、時間が足りなくならないように調整する。

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