いま、ドラクエウォークにハマっている。
今更ではあるが、無料でこのようなゲームができることに感謝したい。では、なぜゲームが無料でできるのだろうか?
私が子供のときには、ゲームはカセットで買うものだった。ゲームをカセット単位で売っていて、それを購入し、本体につなげることでゲームができる仕組みだ。だから、ゲームの本体を持っていることが前提で、次にゲームをしたい場合にはカセットを買う必要があった。そのため、ゲームの売上は、いかにカセットの本数を売るかにかかっていた。
一方で、今は課金の時代だ。課金をすることで、素晴らしいアイテムが購入できたり、追加のコンテンツが体験できたりする。だから、課金する。しかし、多くの人で特に強いアイテムを課金してまでもほしくない人もいるだろう。そういう人は無料で愉しめばいいのだ。
問題は、無料で楽しむ人だけが増えた場合にはどうすればいいのだろうか?。答えは簡単で、ゲーム会社は破綻するだけだ。誰もお金を払わないゲームの維持費は莫大になるだろう。そんなお金は、ゲーム会社は持っていないはずだ。
そのため、一部のお金持ちの射幸心を煽りながら多くの課金を少数の人がしてくれるように調整するのだ。
例えば、100人中一人は50万円を払い、他の99名が無料でゲームをする場合には、売上は50万円だ。一方で、みんなが5000円を払うような場合でも同じ売上になる。もし、前者の場合の一人が70万円を払うことができれば、更に売上が上がるだろう。この一人にターゲットを絞って売上を増加させる戦略が、まさにドラクエウォークなのだ。
これは決して、その他の99名にとって悪い話ではない。彼らは無料でゲームを楽しめるのだから。ただし、ゲームを維持するためには一人の人の射幸心を煽らなくては行けないのだから、その他の99名は、その犠牲になるのだ。じゃ、何を犠牲にされているのか?。たった一人の人がゲームで優越感を得るためなのだ。つまり、一人のひとの虚栄心をあおり、ゲームで自分が以下に強いかを自覚させ、課金をしないとそのゲームで弱くなってしまう、もしくは負けてしまうということを叩き込むのだ。
特に現代では、お金はバーチャルなものになっている。お金持ちにとっては、50万も200万も変わらないことがある。その人にたくさんのお金を出させてるように仕向けるのだ。
これは、ゲームだけの話ではない。実は飛行機も同じような仕組みだ。
飛行機には、ファーストクラスとエコノミークラスがある。飛行機を飛ばすための費用は、ファーストクラスの席が埋まれば十分なのだが、エコノミークラスの人を載せている。これはファーストクラスの人の射幸心を煽ったり、特別感を演出するためのものと言える。
だが、そのおかげでエコノミーの人は安く飛行機に乗ることができるのだ。つまり、ファーストクラスの人たちの見えや、席の快適さのおかげでエコノミーの人は安く乗れているのだ。つまり、考えようによってはwin-winの関係と言えるだろう。
だからエコノミーの人は、ファーストクラスの人に対して文句を言ってははいけない。むしろ感謝をして、あなたの”見栄”のおかげで、私は安く飛行機に乗ることができましたと感謝するべきだと思う。
このように、ゲームや飛行機の例を出すまでもなく、お金は本当にちょっとの見えや射幸心の煽り方で出す金額が変わってくる。これは、本当のお金持ちはお金を使いたがっている、お金って意外と使うところが少ないということが大きな理由である。
私のように、その商品の価値に対して価格を出すべきと考えている人にとっては、変な見えとか、射幸心を煽られないように生きていけば、十分に楽しく生きていけるのだ。
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