FP2級 死亡保障を目的とする生命保険

[2019年5月]死亡保障を目的とする生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。

  1. 逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。
  2. 特定疾病保障定期保険は、被保険者がガン、急性心筋梗塞、脳卒中以外で死亡した場合には、死亡保険金は支払われない。 
  3. 終身保険の保険料は、被保険者の年齢、死亡保険金額、保険料払込期間など契約内容が同一の場合、一般に、被保険者が女性である方が男性であるよりも高くなる。
  4. 変額保険 (終身型) は、一般に、契約時に定めた保険金額 (基本保険金額) が保証されている。 


各選択肢の検討

選択肢1

逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。

🔴 誤り。

  • 正しくは:保険料ではなく、保険金額が逓減します。
  • 「逓減定期保険」は、住宅ローンの返済残高の減少などに合わせて、保障額を減らしていく保険です。
  • よって、「保険料が逓減する」「保険金額は一定」は逆の説明で誤り。

選択肢2

特定疾病保障定期保険は、被保険者がガン、急性心筋梗塞、脳卒中以外で死亡した場合には、死亡保険金は支払われない。

🔴 誤り。

  • 特定疾病保障定期保険は、3大疾病(ガン・急性心筋梗塞・脳卒中)で所定の状態になったとき、または死亡時に保険金が支払われる。
  • したがって、「3大疾病以外で死亡したら保険金は支払われない」は不正確

選択肢3

終身保険の保険料は、被保険者の年齢、死亡保険金額、保険料払込期間など契約内容が同一の場合、一般に、被保険者が女性である方が男性であるよりも高くなる。

🔴 誤り。

  • 一般に女性のほうが平均寿命が長いため、死亡リスクが低く、保険料は男性より安くなるのが通常。
  • つまり、記述は逆であり、誤り

選択肢4

変額保険(終身型)は、一般に、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)が保証されている。

正解。

  • 変額終身保険は、保険金や解約返戻金が運用実績によって増減しますが、
  • 契約時に定めた「基本保険金額」は最低保障されているのが一般的。
  • つまり、保障がゼロになることはないという安心設計です(※死亡保険金について)。

✅ 結論:正解は 4

変額保険(終身型)は、契約時に定めた基本保険金額が保証されている。

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