No Money, No Freedom ということ

No music, No life

昔、はやったフレーズだ。”音楽なしでは、生きてはいけない”とか、”音楽がない人生なんて意味があるのか?”とか訳すのだろうか?。短くてシンプルで、それでいて人の心に響くフレーズだ。多くの人が、これだよこれ!、って言いたくなるようなフレーズだ。音楽の重要性について、これほど分かりやすく表現したフレーズは見たことがない。

この言葉のあとに色々な似たようなフレーズができたが、自分の中では以下のフレーズが頭にこびりついて離れない。

“No Money, No Freedom”

人生にはお金が必要。なければ働くしかない

No Money, No Freedom というフレーズは、橘玲さんが著作で初めて見た記憶がある。著者がアジアを旅行中に、現地の人が僅かなお金のために働いている姿を見て、お金が無ければ働く以外の選択肢はないのだと悟ったと記述があった気がする(詳細な箇所は忘れてしまいましたが)

この記述と同じような経験を自分にもしたことがある。若い頃はアジアが大好きで色々と旅行をした。現地の人と仲良くなって話もしたけれども、彼らはあまりお金はなく、当時は金持ち日本人の私から見たら本当に大変そうだった。彼らは、仕事のために学校に行くこともできずに働いていた。英語は得意で、生きていくために一生懸命に練習したとのことだった。

能力も高く、人懐っこい彼らが、その当時に持っていなかったのはお金だった。もしも、お金があれば何ができたのかは分からない。もしかしたら、お金を使い切ってしまって、結局働いていたのかもしれない。ただし、彼らにはお金を使うという選択肢もなかったように見える。眼の前のお金を稼ぐことに一生懸命だったのだ。

そんな過去の光景を思い出しながら、No Money, No Feedomという言葉が自分の中でしっくりするようになったのだ。

お金があれば何でもできる?

お金があれば、何でもできると思っている人は少ないだろう。お金さえあれば、食べたいものをいくらでも食べれるし、大きな家も買うことができるし、行きたいところに行けると勘違いしている人は、最近は見なくなった。

食べたいものは、たしかにいくらでも食べれるが、食べ過ぎれば体調を壊すだろう。大きな家を買うこともできるが、掃除は大変だろうし、一緒に住む人が最悪ならば、大きな家を持っていても意味がない。行きたいところへは確かに行けるが、旅行は行く前と家に帰ってきたときが一番楽しい気がする。これが、最近の人の考え方に近いと思う。

結局、自分が満足行く生活をするためには大きなお金は必要ないことがわかるだろう。じゃ、お金があれば何ができるのか?。それは自由を手に入れられるかもしれないということだ。

No Money, No Freedom

お金があれば、自由になれる。もう少し言うと、自由になれる選択肢も検討できるということなのだろう。完全に自由な生活は、私には窮屈だ。

ただ、お金があれば、気に入らない仕事をしなくてもいい選択肢が増える。今の家が気に入らなければ、他に引っ越すこともできる。食べたいものがあれば、食べることもできるし、食べなくてもいい。
お金がなければ、嫌な仕事も引き受けなければならないし、家が気に入らなくても居続けなくてはいけないし、食べたいものがあっても食べれないかもしれないのだ。

お金があれば、何でもできるわけではない。でも、お金が無ければ選択肢は少なくなる。自分のやりたいこととかの選択肢を狭めなくてもすむ可能性があるのだ。また、自由を選択肢に入れることもできる。必要なお金さえあれば。

もちろん、これはお金で買えるものの範囲でのお話。食べたいものや、自分にとってピッタリの家、引越代とかが自分の持っているお金以上の値段がつけば、働くか資産を増やさないといけなくなるのは、注意が必要。なので、インフレが怖いなと思う近頃でした。

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