🧩 全体のまとめ
総じて市場は「高値圏での一進一退」。
短期の調整要因(政府閉鎖、利益確定売り)と、
中期の上昇要因(利下げ期待、円安、AI・半導体関連好調)が拮抗している状況です。
週末には、高市さんが自民党総裁に選出された。事前の予想はほとんどなく、株式投資家に対しては大きな追い風になる。ただし、どこまで続くのかは不透明。期待感が高い分、失望も大きい可能性もある。
それ以外については、来週にかけて、米ISM・雇用統計などの指標と、金利・為替動向が最大のカギとなります。
📰 先週のマーケット総括(9月最終週)
🇯🇵 東京株式市場
- 日経平均:45,354.99円(前週比+0.7%)
- 円安と半導体・自動車など輸出関連株の上昇が支え。
- 日銀ETF売却懸念の後退で底堅く推移したが、週後半は利益確定売りで伸び悩み。
- 月末・権利落ちを挟み、実質的には小幅な調整局面。
🇺🇸 米国株式市場
- S&P500:6,643.70(前週比−0.31%)
- インフレ指標の底堅さで長期金利が上昇、一時調整も週末には買い戻し。
- 利下げ期待と強い経済指標が交錯し、主要指数は高値圏を維持。
- 米政府機関閉鎖リスクが意識されつつも、AI・半導体・ヘルスケア株が支え。
💱 為替
- 米ドル/円:149円台接近 → 円安基調
- FOMC後は一時ドル軟化も、米金利上昇を背景に再びドル買い優勢。
- 輸出企業の収益改善期待が市場心理を支えた。
📅 今週の主な経済イベント(★=注目度)
日付 | 時刻 | 指標 | 地域 | 注目度 |
---|---|---|---|---|
9/29(月) | 23:00 | 中古住宅販売成約指数 | 米国 | ★★★ |
9/30(火) | 23:00 | 消費者信頼感指数(CB) | 米国 | ★★★ |
10/1(水) | 18:00 | HICP(消費者物価指数) | 欧州 | ★★★ |
10/2(木) | 14:00 | 消費者態度指数 | 日本 | ★★★ |
10/3(金) | 23:00 | ISM非製造業景気指数 | 米国 | ★★★ |
💡 先週〜今週の注目トピック
🇺🇸 米国株・企業ニュース
銘柄 | 終値 | 変動 | ポイント |
---|---|---|---|
EA(Electronic Arts) | $202.05 | +4.50% | サウジPIFとシルバー・レイクが550億ドルで買収合意。非公開化へ。 |
Pfizer(PFE) | $25.48 | +6.83% | 政府との薬価交渉で譲歩報道、価格設定余地の改善期待。 |
AMD | $169.73 | +3.49% | インテルとの製造委託交渉報道で上昇。多角化期待。 |
Johnson & Johnson(JNJ) | $186.05 | +0.34% | ディフェンシブ需要堅調。高値圏維持。 |
📈 市場全体のムード
要因 | 概要 |
---|---|
日本市場 | 円安追い風・半導体強気。ただし高値警戒感も。 |
米国市場 | 政府閉鎖リスクと金利低下期待が交錯。AI・医薬が支え。 |
為替市場 | ドル円は147〜149円で方向感乏しい展開。 |
投資家心理 | 短期的調整をこなしながらも、景気後退懸念より利下げ期待が上回る。 |
🧭 今週の注目ポイント
- 米政府機関の閉鎖リスク
→ 経済指標発表の遅延リスクや市場のボラティリティ要因に。 - 金利・為替動向
→ 米長期金利とドル円の連動が継続。円安基調の持続性が焦点。 - 企業決算・配当再投資
→ 9月権利落ち後の需給バランスに注目。 - AI・半導体関連の勢い
→ フィラデルフィア半導体指数(SOX)の高値更新が日米株を牽引。
コメント