① 指数の動き(日本株・米株)
◆ 日経平均
日別の動き(11/25〜11/27)
- 11/25:48,659.52円(前日比 +0.07%)
- 前日の米株高で買い先行。
- 一時 49,000円台まで回復するも、
ソフトバンクG急落などで上値は重く、小幅高にとどまる。
- 11/26:49,559.07円(前日比 +1.85%)
- 米国の 12月利下げ観測の高まり と米株高が追い風。
- 一時上げ幅は 1,000円超。
- 証券・電気ガス・銀行など 31業種が上昇、下落は海運のみ。
- 11/27:50,167.10円(前日比 +1.23%)
- 3日続伸&7営業日ぶりに5万円台回復。
- 利下げ期待+前日の米株上昇がポジティブ材料。
- 電気機器・非鉄金属などが上昇、医薬品・精密機器など一部が軟調。
- 日経平均(週末終値):50,253.91円(前週比 +3.35%)
- 米利下げ観測で投資家心理が改善。
- ハイテク中心に買い優勢。
- 生成AI関連への警戒感は残るものの、インデックスとしては上昇トレンド維持。
日経平均(週末終値):50,253.91円(前週比 +3.35%)
- 米利下げ観測で投資家心理が改善。
- ハイテク中心に買い優勢。
- 生成AI関連への警戒感は残るものの、インデックスとしては上昇トレンド維持。
◆ S&P500
日別の動き
- 11/25:6,765.88(前日比 +0.91%)
- 米金融政策に対する 利下げ観測 が再び意識され上昇。
- 債券利回り低下+ドル軟化が株式相場をサポート。
- 11/26:6,812.61(前日比 +0.69%)
- 前日比で続伸、4日続伸。
- 12月利下げ観測が強まり、ハイテク株への買い戻しが進む。
- 11/27:6,812.61(変化なし)※感謝祭で休場
- 取引はなく、数値は前日水準を維持。
- ただし、最新経済指標を受けた利下げ期待は相場観には引き続き影響。
週間ベース
- S&P500(週末終値):6,849.09(前週比 +3.7%)
- 予想を下回る経済指標 → 利下げ観測が強まり、株にはプラス。
- ハイテク株が指数を押し上げ、週を通じて堅調な上昇。
② 為替の動き(ドル円)
- 全体として、ドル/円は156円前後で推移。
- 流れとしては:
- 米の利下げ観測 → 基本はドル安・円高方向の力。
- 一方で、為替介入への警戒感があり、急激な円高にはなりにくい。
- 結果、
- 上下に振れはあるものの、方向感に乏しいレンジ相場。
- 円安水準は続いており、
日本株にとっては依然として 輸出企業に追い風だが、先行き不透明感から輸出株へのスタンスはやや慎重 というトーン。
③ 個別銘柄の動き(主なピックアップ)
◆ 11/25分の主な銘柄
- 島津製作所(7701)
- 終値:4,464円(+2.43%)
- 国内証券が 「中立」→「強気」、目標株価 4,200 → 5,500円に引き上げ。
- 米・中・印でのシェア拡大、製薬向け新製品、付加価値による収益性改善期待が評価。
- インタートレード(3747)
- 終値:776円(+9.76%)
- 2026年9月期純利益予想を 0.8億 → 2.4億(3倍) に上方修正。
- 持分法適用会社の増資に伴う持分変動利益がプラス要因。
- ソフトバンクグループ(9984)
- 終値:15,390円(-9.95%)
- Googleの 「Gemini 3」高評価 → OpenAI逆風懸念 → OpenAIと関係の深いSBGにも売り波及。
- 指数寄与度が大きく、日経平均の上値を抑える要因に。
- Meta Platforms(META)
- 終値:$636.22(+3.78%)
- Google親会社AlphabetのAI半導体 TPUをMetaが導入検討との報道。
- AIインフラ強化による競争優位期待で買い。
◆ 11/26分の主な銘柄
- 村田製作所(6981)
- 終値:3,169円(+3.70%)
- 外資系証券が 「中立」→「強気」、目標株価 2,700 → 3,850円。
- 高付加価値MLCCの需要増&タイトな需給の中での安定供給が評価。
- 助川電気工業(7711)
- 終値:7,040円(+16.56%、ストップ高)
- 政府が 核融合発電に1,000億円超投資との報道。
- 核融合関連の本命として資金集中。
- キオクシアホールディングス(285A)
- 終値:8,386円(-14.89%)
- ベインキャピタル系ファンドが 約3,500億円規模の株式を売却と報じられ、
需給悪化懸念から大幅安。
- Robinhood Markets(HOOD)
- 終値:$128.20(+10.93%)
- Susquehannaとの提携を通じ、旧LedgerXの約90%を取得。
- 予測市場・先物・デリバティブ領域へ本格参入する戦略が評価され急騰。
◆ 11/27分の主な銘柄
- スカパーJSATホールディングス(9412)
- 終値:1,917円(+10.62%)
- JAXAのレーダー衛星 「だいち4号」データ・サービス事業者に選定。
- 衛星データ活用ビジネス拡大期待で大幅高。
- サンリオ(8136)
- 終値:5,655円(+4.59%)
- 常設型VRテーマパーク 「Virtual Sanrio Puroland」 を12/11オープン発表。
- デジタル・IPビジネス拡大期待で物色。
- FFRIセキュリティ(3692)
- 終値:9,040円(+9.05%)
- アサヒグループHDのランサムウェア被害・大規模個人情報流出懸念を受け、
サイバーセキュリティ関連に資金流入。
- Teradyne(TER)
- 終値:$179.38(+6.98%)
- 半導体テスト部門の売上が予想上回り。
- AI向け半導体需要急増の「恩恵銘柄」として買われ、
一部機関の目標株価引き上げも追い風。
まとめ
- インデックス:
日経平均・S&P500ともに、
👉「利下げ観測の強まり+ハイテク・半導体系の強さ」で週を通じて上昇。 - 為替:
ドル円は 156円前後で、
👉「ドル安圧力と介入警戒が綱引きしているレンジ相場」。 - 個別:
👉「格上げ(島津・村田)、国策(助川・スカパー)、AI&セキュリティ(Meta・Teradyne・FFRI)、需給悪化で売られたキオクシア、OpenAI関連懸念で売られたソフトバンクG」
テーマ株+格上げ銘柄に資金集中、ポジション調整・需給悪化銘柄はきつめの下げ


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