FP2級 生命保険の商品特性

[2020年1月]生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 低解約返戻金型終身保険は、他の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない終身保険と比較して、 保険料払込期間中の解約返戻金が低く抑えられており、割安な保険料が設定されている。
  2. 養老保険は、 被保険者に高度障害保険金が支払われた場合、保険期間満了時に満期保険金から高度障害保険金相当額が控除された金額が支払われる。
  3. 収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも多くなる。
  4. 定期保険特約付終身保険 (更新型) では、 定期保険特約を同額の保険金額で自動更新すると、更新後の保険料は、 通常、更新前よりも高くなる。

各選択肢の検討

選択肢1

低解約返戻金型終身保険は、他の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない終身保険と比較して、 保険料払込期間中の解約返戻金が低く抑えられており、割安な保険料が設定されている。

適切。

  • 低解約返戻金型終身保険は、払込期間中に解約した場合の返戻金が通常の終身保険より低く設定されている分、保険料が割安
  • 長期継続を前提とした設計。

選択肢2

養老保険は、被保険者に高度障害保険金が支払われた場合、保険期間満了時に満期保険金から高度障害保険金相当額が控除された金額が支払われる。

不適切。→ 正解

  • 養老保険では、死亡保険金と満期保険金が同額で、高度障害状態になった場合も保険金全額が支払われて契約は終了
  • 満期時に改めて満期保険金が出ることはない
  • よって「満期保険金から控除される」という記述は明確に誤り。

選択肢3

収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも多くなる。

適切。

  • 年金形式で受け取ると、契約期間が残っているほど支払期間が長くなり総額も多くなる
  • 一時金で受け取ると、現在価値(割引計算)でまとめられるため、総額は少なくなるのが通常。

選択肢4

定期保険特約付終身保険 (更新型) では、定期保険特約を同額の保険金額で自動更新すると、更新後の保険料は、通常、更新前よりも高くなる。

適切。

  • 年齢が上がると保険料は上昇する。
  • 更新時に健康状態に関係なく自動で継続される反面、保険料は再計算され高くなるのが一般的。

✅ 結論:最も不適切なのは 2

養老保険における「満期保険金から高度障害保険金相当額が控除される」という記述は明確な誤りです。

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