FP2級 傷害保険の種類ごとの補償範囲の違い

[2018年9月]傷害保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 なお、特約については考慮しないものとする。

  1. 普通傷害保険では、 細菌性食中毒は補償の対象となる。
  2. 家族傷害保険では、 被保険者本人または配偶者と生計を共にする別居の未婚の子は補償の対象となる。
  3. 交通事故傷害保険では、 道路通行中または交通乗用具に搭乗中の交通事故および交通乗用具の火災によるケガを補償の対象としており、 エレベーターも交通乗用具に含まれる。
  4. 海外旅行傷害保険では、 海外旅行中の地震によるケガは補償の対象となる。

🔍 各選択肢の検討

❌ 選択肢1

普通傷害保険では、細菌性食中毒は補償の対象となる。

不適切(これが正解)

  • 普通傷害保険は、「急激かつ偶然な外来の事故による身体の傷害」が補償対象。
  • 細菌性食中毒は体内要因であり、「外来性」の定義に当てはまらないため、原則として補償対象外。
  • 食中毒が補償されるのは、旅行傷害保険や特約付き商品などが中心。

△ 選択肢2

家族傷害保険では、被保険者本人または配偶者と生計を共にする別居の未婚の子は補償の対象となる。

やや紛らわしいが適切

  • 家族傷害保険の対象には、「別居の未婚の子」も含まれるが、これは生計を共にしているかどうかにかかわらず対象となるケースが多い。
  • 記述にやや冗長性はあるが、「対象外」というわけではないため、不適切とは言えない

✅ 選択肢3

交通事故傷害保険では、道路通行中または交通乗用具に搭乗中の交通事故および交通乗用具の火災によるケガを補償の対象としており、エレベーターも交通乗用具に含まれる。

適切

  • 交通乗用具の定義には、保険会社によってはエレベーター・エスカレーターが含まれる場合あり。
  • 問題文では「一般的な商品性」として記述されており、この記述は正当と考えられます。

✅ 選択肢4

海外旅行傷害保険では、海外旅行中の地震によるケガは補償の対象となる。

適切

  • 海外旅行傷害保険では、通常、地震や噴火によるケガも補償対象。
  • 国内の普通傷害保険と異なり、海外でのリスクを幅広くカバーする設計。

✅【正解(最も不適切)】

1. 普通傷害保険では、細菌性食中毒は補償の対象となる。

不適切。細菌性食中毒は原則、補償対象外。


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