市街化地域において、農地を自宅の建築を目的として宅地に転用する場合、あらかじめ農業委員会に届け出をすれば、都道府県知事等の許可は不要である。
しかし、農業委員会って何だ?ということで調べてみた。
農業委員会とは?
農業委員会とは、日本の市町村ごとに設置されている農業に関する行政機関で、農地の適正な利用や農業者の利益を守る役割を持つ組織。農業委員会は**「農業委員会等に関する法律」**に基づいて設置され、農地の売買・賃貸・転用の許可、農業振興の支援などを行う。
農業委員会の主な役割
- 農地の管理と適正利用
- 農地の売買や貸借の許可を審査する
- 農地の違法な転用を防ぐ
- 遊休農地(耕作放棄地)の解消を促進
- 農業者の利益の保護
- 農業経営の安定を図るための意見を市町村や国に提言
- 農業者の相談対応や支援活動
- 農地転用の審査
- 農地を宅地や工場用地に転用する場合の許可・審査
- 開発による農地の減少を防ぐための調整
- 地域農業の発展支援
- 農業者の意見を反映し、農業振興に関する政策提言
- 若手農業者の育成や支援
農業委員会の構成
- 農業委員(農家代表)
- 農業を実際に営む人々から選ばれる
- 農業者の意見を反映し、公正な判断を行う
- 農地利用最適化推進委員
- 遊休農地の活用や担い手への農地集約を推進
- 地域の農業者と行政をつなぐ役割
農業委員会が関わる主な手続き
手続き | 内容 |
---|---|
農地の売買・貸借 | 農地を売ったり貸したりする際の許可審査 |
農地転用 | 農地を宅地や商業用地に変更する際の審査 |
耕作放棄地の管理 | 放置された農地の適正利用を促進 |
農業委員会の重要性
- 農地の適正管理を通じて、日本の食料生産を支える
- 乱開発を防ぎ、地域の農業環境を守る
- 農業者の声を行政に反映し、持続可能な農業を支援する
農業委員の任期
- 任期:3年
- 再任:可能(何度でも再任できる)
- 任期満了後も、新たな委員が選任されるまでは引き続き職務を行う(継続審査のため)
農業委員会の構成メンバーの任期
役職 | 任期 | 備考 |
---|---|---|
農業委員 | 3年 | 再任可能 |
農地利用最適化推進委員 | 3年 | 再任可能 |
農業委員の選任方法
- 公募制(市町村が広く募集し、選考を行う)
- 市町村長が議会の同意を得て任命
- 農業者の代表、学識経験者、行政関係者など多様なメンバーで構成
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