目的
先日、FP3級を受験してきた。自分の基本的な金融知識の向上のためにFPは受験しようと思って、勉強をしてきた。しかし、私も若いころに受験をした思い出がある。おそらく3級だと思うが、2回ほど落ちてしまった思い出がある。
私自身は長年金融機関で働いてきたが、FPの知識が仕事に役に経ったことはない。仕事で使うには、もっと専門的な知識が必要なのだ。
しかし、私がFPのテストを受けようと思ったのは、一般的な金融の知識の向上のためである。つまりは、自分のためなのだ。
当日の朝
前日に時刻表を調べて、いつ家を出るかを確認した。10時開始のテストに申し込んでいたため、受験会場には9時45分に到着の予定だった。しかし、9時半頃に会場に到着。
受付を済ませると、すでに準備が整っているとのことで、試験を早めに開始できることになった。これは非常にありがたく、予定よりも早くスタートすることができた。
試験会場の様子
今回の試験はCBT(Computer-Based Testing)形式のため、受験会場となる室内には席とパソコン以外には何もない。持ち込めるものは以下に限られていた。
- 身分証明書
- ロッカーの鍵
- パスワードが記入された簡易マニュアル(案内係から配布)
- 白紙と水性ボールペン(SAKURA 0.5mm。これも案内係から配布された)
時計や飲み物の持ち込みは一切禁止されている。特に水分が持ち込めないため、試験前に水分補給を済ませておく必要がある。
試験開始時には、配布されたIDとパスワードを入力して、パソコンから説明される受験案内を確認。その後、すぐに試験がスタートとなった。
学科試験の内容と感想
学科試験は60問で90分の制限時間が設けられている。
正直なところ、思ったよりも早く解き終わった。おおよそ10分で20問のペースだったので、60問すべてを30分で解答できた。その後、20分程度を使って見直しを行った。また、5分で解答に自信のある問題数を数えたところ、33問は確実に正解していると確信した。
残りの27問の中で、10問程度が偶然正解していれば、43問の正解で60%を上回ることが期待できる。それが実現することを期待し、1時間も早く試験終了のボタンを押した。
学科試験の結果
試験終了ボタンを押したあとに、すぐに結果が表示された。
46点と表示され、一瞬「100点満点中46点」かと思い、落ちたのではないかと焦ったが、よく見ると60点満点中46点だったので安心した。
学科試験は60点満点中36点以上で合格となるため、46点での合格となった。
結局の所、学科試験の形式と対策は以下の通りだ
- 30問は2択問題、残り30問は3択問題
- ランダムに答えても約25点は取れる計算
- 11点は実力で正解する必要がある
今回の結果は46点だったので、実力で10点以上は取れたと考えている。
試験は10時20分ごろに終了。結果を受付で確認後、次の実技試験へと進んだ。
実技試験の内容と感想
受付で連続して実技試験が受けられるか確認したところ、受験者が少なかったためOKとのこと。
休憩をはさみ、水分補給を済ませてから、10時30分に実技試験がスタートした。
実技試験の内容は以下の通り。
- 20問で60分の制限時間
- 100点満点中60点以上で合格
- すべて3択問題
- 一部に計算問題が含まれており、PC内の電卓ソフトを使用する形式
計算問題と電卓の使いにくさ
計算問題は階乗を用いる場合があり、PCの電卓ソフトでの操作がやや面倒だった。マウスを使って何度もクリックする必要があり、その音が隣の受験者の迷惑になっていないか少し気になった。隣の人は耳栓を使用していた。
ちなみに、試験後に、隣の人のPC覗いたら同じFP3級の試験を受けていた。
実技試験について
問題の難易度はそれほど高くなく、スムーズに解けるケースが多かった。しかし、一部の知識が不足している問題には対応できず、そういった問題は、解答にあたりをつけてから次に進んだ。
特に印象に残ったのは、生命保険の契約をもとに保険金の受取額を計算する問題。
例題の設定が非常に悲惨で、がんにかかり入院、手術を受け、その後交通事故で死亡というシナリオだった。このあまりの悲惨なシナリオに、試験中にもかかわらず笑いをこらえるのが大変だった。
実技試験の結果
実技試験も30分程度で解き終わり、その後、解答に自信のある問題数をカウントしたところ、20問中16問は確実に正解していると判断。
35分程度で試験を終了した。
終了後すぐに結果が表示され、100点中80点という得点だった。
自分の予想は、まずまず当たっていたと言えるだろう。
総合結果
- 学科:46点 / 60点
- 実技:80点 / 100点
合格基準は以下の通り。
- 学科:36点以上で合格
- 実技:60点以上で合格
両方の試験で合格基準をクリアし、FP3級を取得することができた。
FP3級の難易度と今後の展望
FP3級の合格率は以下の通り85%以上と非常に高く、比較的取りやすい試験と言える。
しかし、全く勉強せずに合格することは難しい。特に範囲が広く、自分が加入の検討すらしていない保険に関する問題も出題されるため、対策が必要だった。
合格率のデータ
期間 | 科目 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 技能検定合格者数 |
---|---|---|---|---|---|
2024年4月~9月 | 学科 | 35,523 | 30,626 | 86.2% | 29,605 |
実技 | 34,898 | 29,935 | 85.8% | – |
出典:日本FP協会
次の目標
無事にFP3級を取得でき、一安心。
次はFP2級にチャレンジすることを考えている。3級とは異なり、2級はより実務的な内容が増えるため、さらなる勉強が必要になりそうだ。
試験後の爽快感を味わいつつ、次の目標に向けてのモチベーションが高まっている。
コメント